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2015年10月30日 (金)

被災地視察バスツアー(福島浜通りコース)報告〜北部ブロック委員会

開催日:2015年10月21日(水)

参加者:17名(職員1名・組合員10名・地域理事1名・ブロック員5名)

開催目的:(1)被災地の現状と復興を進める上での課題を現地視察を通して学び、今後の復興支援の取り組みに生かすこと。(2)現地での買い物などを通して被災地を「買って応援」すること。

視察先

NPO法人 ハッピーロードネット事務所(楢葉町)
代表の西本由美子さんのお話と警戒区域の街の様子の映像を見せていただきました。
2007年から、地域の高校生たちと一緒に桜が咲き誇る美しい浜街道にしようと、桜の木を植える活動に取り組んでいました。3.11の震災による原発事故以降、余儀なく中断となっていましたが、今年10月10日、5年ぶりに海岸沿いを縦断する国道6号線で清掃ボランティア活動が行われたそうです。子どもたちに前を向く勇気を与えたい。高校生たちは、後輩に故郷を残したいという想いで頑張っている。買って応援も大切だが、真実を他県の多くの方に伝えてほしいと西本さんは、熱く語ってくださいました。安全性を確認しながら復興へと少しずつ、前進していることを知りました。とは言え、警戒区域の街の映像や移動時に目に入る光景は、積み重なったフレコンバッグ、草が生い茂り雑草に囲まれてしまった家々。よくすれ違うパトカーは物々しく、あちらこちらに警備する険しい表情の警察官。ここは遠い国の話ではなく、すぐ隣の県で今起こっている現状。復興にはまだまだ時間がかかりそうな印象でした。30年後、桜が人々の目を和ませていますように。

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10/10に行われた「清掃ボランティアのポスター」

Jビレッジ……かつては日本初のサッカーナショナルトレーニングセンター。サッカー少年の憧れの場。言わばサッカー少年の甲子園。現在は、福島第一発電所から20㎞の地点にあることから、事故の収束に向けた拠点となり、サッカーのグラウンドだったところには、資材を置くテントや、びっしりと車が置かれて駐車場になっていました。このような大きな施設がこの位置にあったお陰で収束作業も効率的にできる……不幸中の幸い。すぐそこには、3本の煙突が特徴的な広野火力発電所が見えました。福島県の為の電気ではなく関東に送る為の電気を作っているとのこと。申し訳ない気持ちとありがたい気持ち……複雑です。施設内の壁には、試合の為に、たくさんの子どもたちが訪れている震災前の様子の写真が飾られていました。従前より立派なグラウンドに整備し再開する予定との説明に、早くたくさんの子どもたちの姿が戻ってきてほしいと願いました。

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Jビレッジの今のグラウンドの様子

旧居住制限地域の視察……JR富岡駅前周辺、夜ノ森公園視察。車が和室に入ったままの状態の家屋やバルコニーに干されたままの洗濯物が、震災当時のまま残っていました。当時の切羽詰まった状況を物語っています。「自宅に戻れる人」「自宅に戻れない人」を分ける道路。補償の問題もあったり…失った環境、人間関係は計り知れません。

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バルコニーには干されたままの洗濯物が……

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JR富岡駅前周辺の家屋は、今も車が和室に入ったままの状態

浜通り医療生協小名浜生協病院……全国の生協からの募金を活用して購入した「ファースト・トラック・ファイバー」【FTF】の見学と外部被曝検査を体験してきました。30秒ほどで検査ができ、数値化することで不安を払拭することができるので、重要な役目を果たしている取り組みだと思います。今回、検査を受けた参加者全員、放射能は検出されませんでした。

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こちらが「ファースト・トラック・ファイバー」【FTF】! この中で外部被曝検査をします。

いわき・ら・ら・ミュウ……買い物を兼ねて見学をしてきました。私は震災5日前に、いわき・ら・ら・ミュウで買い物をしていました。4年前と比べて、店舗の数・お客さんの数は歴然と減っていましたが、おじさんの活気ある冗談交じりで魚を売る姿に安堵しました。津波の恐ろしさ、備えなどを風化させないで後世に語り繋ぐことが私たちの役目だと感じました。

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2階には、いわきの津波被害の様子が展示されていました。

視察を終えて……

視察を通し、感じ得たことをたくさんの方に「伝える」ということだけでも福島の応援に繋がる。不幸な出来事でしたが、同じことが起こらない様に経験し学んだことを後世に語り繋げる。できることから、応援し続けたいです。大変な状況の中、丁寧に対応して頂いた福島の皆さま、ありがとうございました<(_ _)>

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コメント

あのおそろしい震災から、間もなく5年を迎えると言うのに…あの時のままの状態の写真には、本当に胸が痛いです😢
まだまだ復興していない現状…1日も早く!という願いは、たくさんの方が思っていることと思います。
30年後、美しい桜が、たくさんの人の心を和ませ、美しい故郷になっていますように…😳

いまもそのままなんですね!
辛いことを話して伝えてくれること、私にもできることがあるのかと改めて考えてしまいます。

新聞や報道で聞いた様子より、実際に被災地に行ったからこそ感じた思いを伝えていこうと思います。

まだまだ、先の見えない地域もあるのですね…
できる範囲で応援したいです。

時間が止まったままの町は物悲しいですね😭
帰れる場所はあるのに帰れない…心の葛藤は
どれほどのものか?先が見えない町は、いつ
になったら動き出すのでしょうか?

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