参加とネットワーク活動報告ブログ1（〜2020年6/20）

2015年9月11日（金）

参加者：37名（一般組合員32名　ブロックから3名　職員2名）

昨日はまさかの大雨で栃木、茨城が大変な被害を受けました。このような時に本当に出発できるのか、もしも土砂降りだったらなど一抹の不安の中、笠間センターを出発しました。偶然にも東日本大震災から4年半の節目の日です。

視察の目的は震災から4年半たった福島の現状を見て、より多くの人に伝え、福島の商品を買って食べて応援する事です。今回たくさんの応募があり、抽選になりました。初めて被災地バスツアーに参加される方を優先させていただいたので残念ながら落選した方、申し訳ありませんでした。

バスの中で参加の動機を伺いました。復興がどこまで進んだのか、震災から4年たって、町の様子はどうなのか？　学生の時富岡に住んでいたので、いてもたってもいられず参加を決めた方もいらっしゃいました。みなさんが福島の事を心配して気にかけている事が伝わってきました。

◯「NPO法人ハッピーロードネット」(道の駅ならは)

桜を植える事で復興に取り組んでいる西本理事長のお話。

昨日の茨城の鬼怒川の様子をTVで見て、東日本大震災の津波を思い出して胸が苦しくなったそうです。

西本理事長は大学も就職先もないこの地に子どもたちが将来帰って来るふるさとを作りたいと福島浜街道沿いに桜を植えるプロジェクトに震災前から取り組んでいました。原発事故後に、桜並木を作るという子どもたちとの約束を守る為、不自由な広野町に戻ってきたそうです。当たり前が当たり前ではないのが今の福島です。戻りたくても戻れない複雑な事情や報道されない現実も話してくださいました。西本理事長の心の強さに感銘を受けました。

ハッピーロードネットの皆さんと一緒に♬

応援のお菓子とカンバッチ♪

◯Jビレッジ

福島第一原発から20キロのところにあって事故収束の拠点となっているJビレッジを視察して、昼食をいただきました。原発事故前は名前の通り、サッカーの聖地、憧れの場所でしたが、今は原発で作業する人で溢れていました。ここで日本代表も食べた「マミーすいとん」をいただきました。優しいお味でとても美味しかったです。

◯旧住居制限区域（天神岬、富岡駅、夜ノ森公園）

9月5日に楢葉町の避難指示が解除になって帰ることが出来るようなりましたが、実際問題生活する事は困難であり物騒なので、せっかく戻った人たちも夜は仮設に帰ったりしていて本当の意味で帰宅出来てる人は少ないようです。天神岬公園にも工事関係者の姿しか見えず、遊びに来ている家族連れなどは皆無でした。駅舎が取り壊された富岡駅付近では原発事故の為片付ける事もできない建物が当時のまま残っていました。フレコンパック通称トンパックが大量に積みあがっていて、これをどのように処理するのか不安になります。ただ、ハッピーロードネットの西川理事長は、トンパックが積みあがっていくという事は除染が進んでいる証です。嬉しい事なのです。とおっしゃっていました。

道路に一つ隔てて帰宅困難区域と帰宅準備区域に分かれている場所では干しっぱなしの洗濯物に、急いで避難した様子が伺われ、また福島の複雑な事情も想像できました。

◯浜通り医療生協 小名浜病院

全国の生協などからの募金で購入したFTFファースト・トラック・ファイバーの体験をしました。この日は機器のトラブルで時間がかってしまいました。小名浜病院では原発事故後、福島だというだけで物資やガソリンのトラックがいわきに入ってくれず、患者さんの食事にも苦労したそうです。これも風評被害ですね。

FTFの体験♪

◯いわき・ら・ら・ミュウ

海のそばのら・ら・ミュウ。津波の被害を受けその後は放射能や風評被害に苦労しながら元気に営業を続けています。時間が押して、滞在時間が短くなってしまい、展示館見学の時間が取れなくなった方もいて残念でした。

今回、いく先々で茨城は大丈夫ですか？　心配していました。と声をかけていただきました。参加者からは、有意義なツアーだった、知らない事を知る事ができた、未だ続く福島の苦労を知り、決して忘れてはいけないと思った、一人でも多くの人に伝えたい、今日見た事、聞いた事をゆっくり考えたい、見ると聞くとは大違いだった、参加できて本当によかった、笠間からバスを出してくれてありがとう、などの感想をいただいました。

タイトなスケジュールでしたが、皆さんと有意義な1日を過ごす事ができました。幸い、昨日の茨城とは打って変わって天候にも恵まれ無事に帰ってくる事が出来ました。

1日も早く福島の皆さんがふるさとに笑顔で戻れる日が来る事を心から願っています。